エキシビション観ましたけど、やっぱプルシェンコすごすぎ…! ステップもスピンも早送りになってたよ! 試合本気出してないやろ、と思った(笑)。
確かにトリノのときはあれぐらい(もしくはもっと?)速かったから、やはり試合を滑りきるまで体力がまだ戻っていなかったってことでしょうか。ジャンプ以外の部分でちょっと物足りなかったのは確かでしたし。プルシェンコはステップがものすごいのに。
もっと準備期間が長かったら、きっと文句なく圧勝してただろうなぁ。でも復帰後1年足らずで4回転込みでほとんど完ぺきに滑りきったのは、やっぱ人間じゃないな。
そしてまだ引きずっている女子シングルのフィギュアです(笑)。
全体的にインフレした演技構成点ですが、安藤さんの得点を見ているとさらに不可解度が増していきます。
めっちゃ長いので興味ある方は続き以下へどうぞ。本日も拍手どうもありがとうございました!
総合点(TSS) | 技術点(TES) | 演技構成点(PCS) | |
---|---|---|---|
キム・ヨナ | 123.22 | 61.70 | 61.52 |
安藤美姫 | 119.74 | 58.62 | 61.12 |
私、このときは安藤さんが勝ったと思ったんですけどね。ショート1位だったし、フリーの演技内容も安藤さんのほうが良かったと思ったし。ジャンプひとつダウングレードされてしまったのが惜しかった。
あまり覚えていないけど確かヨナさんは調子がいまひとつで、ジャッジスコアを見ると珍しく 3-3 入らず、ジャンプひとつダウングレードされているけど、こけることなく滑り終えたみたい。
そのときは演技構成点で差がほとんどなかった2人でしたが、オリンピック。
TSS | TES | PCS | |
---|---|---|---|
キム・ヨナ | 150.06 | 78.30 | 71.76 |
安藤美姫 | 124.10 | 62.50 | 61.60 |
浅田真央 | 131.72 | 64.68 | 67.04 |
ロシェット | 131.28 | 62.80 | 68.48 |
なんなんでしょうね、この演技構成点の伸びぐあいの点差は。3-3 入るだけで 10点増えるの?(って技術点もすごいことになってるけどここでは無視する)
もちろん、真央ちゃんとロシェットの演技構成点も跳ね上がっていて、ほかの選手も同様に跳ね上がっていましたけど、安藤さんにだけ妙に辛すぎないですか? 正直、「クレオパトラ」は私好きなプログラムじゃないんですけど、それでもオリンピックでの演技がこれまでで一番良かったと思うのに。
昨年の四大陸選手権から世界選手権の得点の上がりっぷりも異常で、それまではヨナさんと真央ちゃんが勝ったり負けたりの僅差の勝負だったのに、たった1ヶ月で10点以上点差が広がるほどヨナさんの技術と表現力がいきなり向上したとは思えないんですよねぇ。得点の付け方を変更するにしても、シーズン最後の一番大きな試合でいきなり変えるのってやっぱりおかしいです。変えるならシーズン初めにしないと。
TSS | TES | PCS | |
---|---|---|---|
キム・ヨナ | 131.59 | 63.19 | 68.40 |
安藤美姫 | 126.26 | 62.34 | 63.92 |
ロシェット | 123.39 | 60.59 | 62.80 |
浅田真央 | 122.03 | 60.15 | 62.88 |
TSS | TES | PCS | |
---|---|---|---|
浅田真央 | 118.66 | 58.58 | 60.08 |
ロシェット | 117.01 | 58.45 | 58.56 |
キム・ヨナ | 116.83 | 56.95 | 60.88 |
今見ると、まだ可愛いものに見えてくる不思議
ただしこのときのヨナさんは、トリプルサルコウがダブルになりさらにダウングレード、最後のスピンが無効での、当時の SP, FS 合わせて世界最高点をたたき出したという意味不明さだったことは忘れない。
今回はノーミスだっただけマシと言えるのかも…
こうして比べてみると、安藤さんの安定感 半端ねぇ!
本当は安藤さんの採点が辛すぎるじゃなくて、一貫して一番まともなのでは? と思えてきました。
ところで今シーズン、真央ちゃんのジャンプの加点が以前より少なくなってるなぁと思っていたら、今シーズンから加点条件が「高さもしくは飛距離が素晴らしい」から「高さと飛距離がよい」に変わっていたそうですね。
というわけで加点がもらいにくかった理由には納得ですけど、選手の誰もがこのときのために努力を続けてきた大事な大事な五輪シーズンに、これまでは認めていたことを否定するような変更をしてもいいのか疑問。
何年も跳んできたジャンプを、たった1年でルールに対応して変えろと言われても到底無理な話ですし。もっと前から言ってくれたら誰にとっても公平なのに。
それからこのヤフーニュース記事のコメント欄で書かれていたけど、ルールに対応してこなかった浅田陣営の戦略ミス的なコメントに対して、「ルールにあわせたのに安藤は勝てなかった」と書かれているコメントがあったけど、めっちゃ同意だなぁ。
本当、モロゾフコーチは抜かりないですもんね。その戦略に合わせてすぐに対応する安藤さんもすごすぎですけど!
ただモロゾフプロの面白みがなくなったのは、残念ながら否めないと思う。
エキシビションの「レクイエム」が素晴らしすぎるので余計に…!
ほかにもフリップの跳び方が厳しく見られるようになったらしく、真央ちゃんのこれまでの跳び方ではそれに引っかかるらしいので、シーズン初め、彼女のジャンプが崩れていたのは、これを直そうとしていたからのよう?
あ! だからショートのフリップの加点がたった 0.2点しかもらえなかったのかも? 素人目には普通に綺麗なジャンプだなぁと思いましたが。
単独のフリップがあまりないので比べにくいですけど、とりあえず 2008年の世界選手権(浅田選手優勝)では 3F+3T に 1.43 もの加点がついていたようなのに。
しかし昔を振り返るとすごいなぁ! フリーでは 3A と3回転3回転のコンビネーションが2つも入っているんですもんね~。
ルール改正でダウングレードが厳しくなってしまって3回転3回転のコンビネーションがほとんど認定されなくなってしまったので(特に真央ちゃんと安藤さんしか跳べないセカンドトリプルループが厳しく見られるようになった)、今シーズンは 3+3、トリプルルッツ、トリプルサルコウを捨てて 3A3つに賭けたわけですけれども。
結果論ですが私、真央ちゃんの戦略は間違っていなかったと思います。おそらく 3A を減らして完成度を高める方向でプログラムを作っていたとしても安藤さんの二の舞になっていた気がする。
男子の場合は、4回転跳ぶ選手が皆跳ばず完成度高めたら順位が変わりそうと言いましたが、安藤さんの例を見るに女子ではたぶんそうもいかなそう…。
女子のショートも男子と同じように、「2A または 3A」へとルール改正してくれれば、3+3 と 3A 両方入れることができて、真央ちゃん無敵になるんですけどね!(笑)
現状 真央ちゃんにしか有利にならないから無理な話だとは思いますが。過去を振り返っても女子で 3A を試合で決めた選手は数えるほどしかいないそうですし。
真央ちゃんはソチでは5種類のトリプルジャンプとトリプルアクセルを決めちゃいそうに思えてきましたよ ポテンシャルの高さは世界一ですもんね!
って長!
短くなるよう今まではあれでも絞って書いてたけど、今回は書きたい分だけ書いてたら語りすぎた(笑)。たぶんこれで思っていることは書ききったはず…?(笑)
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