入るのにお金がいるみたいなので、チケットマシンで支払います。
おぉ~ちゃんとチケットも出てくるんですね。
「あらー、アレック君じゃない」
「お久しぶりです、マーサさん。相変わらずお綺麗ですね」
「うふふ。アレック君こそお世辞が上手いんだから」
「ところでここで何してるんですか?」
「一応ここは私の絵の個展なのよ。ここに展示してるのは私が描いたものなの(ということにしといてください)」
「そうだったんですか! この絵なんて素晴らしいですね(どういう風に)」
「でも何でポーカーテーブルが?」
「絵だけじゃお客さんが集まらないかと思って」
「ま、資金不足だからこんなショボい建物しか作れなかったんだけどね」
あ…! まだその化粧落としてなかったのですか(笑)。(→ひっそりサロン04)
「ゆくゆくはカフェにしたいと思ってるの。そんなわけでまずはアレック君に勝っちゃおう」
「俺ポーカー得意なんで、そんな簡単には行きませんよ」
「うふふ。私のカードの方が強いね」
(なんだよ、ありえねーぞ)
「毎度あり~」
「…………」
この日彼女の店は、お客さんは来るもののお金を払って中に入ったのはアレックだけでした……。
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