ウェインは悩んでいました。
妻のミラは高校教師となって、わずか一日で客員教授へと昇進したというのに、自分は求人が見つからずまだ無職の身。
しかもウェインは婿養子でした。
ウェイン(くそ~、肩身が狭いぜ…)
ウェイン(いや、別にお義父さん・お義母さんに小言を言われるって訳じゃないけどさ、妻に働かせといて自分は家でゴロゴロってやっぱりなぁ)
ウェイン(だからこうやって、代わりに掃除や果樹の世話をやってる訳なんだけど……はぁ)
アレック「いや~、手伝わせちゃって悪いね」
ウェイン「いいんすよ、俺でよかったらどんどん使ってください」
カンカンカンカン
ウェイン「よっしゃ、出来た!」
アレック「どれどれ…」
アレック「うん、初めてにしては中々の出来じゃないか。これだったら店頭に出せそうだね」
ウェイン「ありがとうございまっす!」
アレック「ま、俺くらいになると警備用ロボットもこんな風に、ちょちょいのちょいだけどねっ」
ウェイン「は、はぁ…」
大人気ないです、アレックさん。
アレック「ふむ…。働いてないことくらいで悩んでたのか。うちは別にお金に困ってないし、気にしなくていいよ」
ウェイン「いや、でもミラは教師になって働いてるのに俺だけ働かない訳には…」
アレック「俺としちゃ、店をたまにでも手伝ってくれればそれでいいんだけどね~。まぁ、焦らないことだよ」
ウェイン(そうは言ってもなぁ~)
この日もいつものように日付変わった瞬間に求人を探すウェインでしたが、やっぱりこの日も「軍隊」の求人はないのでした。(ウェインの生涯願望は将軍)
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